「鬼はそと〜♩福はうち〜♩」
節分のこの歌を、子どもはとても可愛らしく歌います。
でもふと、思うのです。
『この歌は、本気の鬼退治の歌ではなさそうだな』と。
もし本当に、命がけで鬼を追い払う歌だったとしたら、〝この明るくて軽やかなメロディー〟にはならない気がします。
節分の〝鬼〟とは、
病気や災害のことだと言われたり、〝自分の中にある不安〟や、〝ざわざわした気持ちの象徴〟だとも言われたりします。
きっと、この歌が意識している鬼は、後者の方。
怖いものを力でねじ伏せるのではなく、『来た来た‥』『やっぱりね』『そうだね』と存在を認めて、明るく、軽やかに外へ促す形の鬼退治。
豆を投げるのも、歌うのも、恐ろしい鬼を追い払うためじゃなくて、心の中に居座りすぎたものを掃き出すためなのかもしれません。
子育てをしていると、不安や焦り、うまくいかなかった後悔が、知らないうちに心に入り込み、居座ることがあります。
それを無理に消そうとしなくていい。
節分は、
『今日はここまでね』と
そっと区切りをつける日。
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ちなみに、私の娘は、この歌がお気に入りです。
だから余計に、この節分の歌は、鬼をやっつけるための歌じゃない気がしています。
子どもは、大人が思っている以上に、空気や意図を受け取っているのかもしれませんね。
みんな明るく、軽やかに。
来る春を楽しみに‥
鬼は外。
福は内。