◇ママにチョコレートを◇

イヤイヤ期の子どもと向き合うとき、

『どう関わればいいんだろう』より先に、心がいっぱいいっぱいになるママは少なくありません。

『泣き止ませなきゃ』

『早く切り替えさせなきゃ』

『外で迷惑をかけちゃいけない』

『このままで大丈夫なのかな?』

そんな気持ちが一気に押し寄せる中で、〝スーパーの床に突っ伏して泣く我が子〟に、落ち着いて向き合うなんて、正直むずかしい。

私は保育士やベビーシッターとして、イヤイヤの子どもたちと現場で関わってきました。

その中で感じるのは、〝向き合える〟〝向き合えない〟は、気持ちの問題ではないということ。

園やシッティングは、

・時間が区切られている

・責任の範囲が決まっている

・感情を一歩引いて見られる

そんな〝条件〟の中で、イヤイヤに向き合っています。

一方ママは、

・24時間、一緒の生活の中

・未来の責任も感じながら‥

・自分の感情も、疲れも、焦りも、全部抱えたまま向き合っている

それで冷静になれないのは、当たり前なんです。

イヤイヤに〝とことん付き合えない日〟があってもいい。

『今日は受け止められなかった』と思う日があってもいい。

それは、ママの愛情が足りないからでも、関わり方が間違っているからでもなくて、それだけ役割が大きいということ。

プロができることと、ママに求められることは、同じじゃなくていい。

よく「ママが保育士なら安心だねぇ」と声を掛けていただくことがありますが、ママとして、〝うまくできた!〟とホッとできたこと‥‥これまでにあったかどうか疑問なくらいです。

保育のプロも、ママとしては、ど素人。

だから、〝今日うまくできなかった自分〟を少しだけ許してあげながら、また笑顔で明日を歩めたら‥‥。

そんな思いで子育てをしています。

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そうそう、人生の先輩に掛けていただいて、嬉しかった言葉があるんです。

「美味しいものをこっそり1人で食べちゃいなよ!罪悪感のぶんだけ家族に優しくできるから!」

とてもユニークで的を射た発想だと思いました。

それから、冷蔵庫の上段には、

〝誰にもあげない特別なチョコレートを♡〟