気付けば、大暑。

 

二十四節気では、一年で最も暑い頃を迎えました。

 

そういえば今年は、
芒種が過ぎ、
夏至が過ぎ、
小暑も過ぎていた。

そのことを知ったのは、
カレンダーではなく、故郷の田んぼでした。

 

青々と育つ稲。
水面を渡る風。
賑やかに響くセミの声。

 

「もう、そんな季節なんだ。」

 

今年の夏は、季節がページをめくるように、ひとつずつ心に入ってきました。

 

東京で暮らすようになってからも、桜や紅葉を見て季節を感じることはありました。

でも、こんなふうに、自分から季節を迎えにいくような感覚は、本当に久しぶりでした。

 

それはきっと、子どもが近くに居てくれることも大きいのだと思います。

 

「てんとう虫がいたよ。」
「セミの抜け殻!」
「お米、大きくなってるね。」

 

子どもは、季節を教えてくれます。

 

そして、久しぶりに帰省した故郷が、その感覚を思い出させてくれました。

 

子どもの頃は当たり前だった景色。

田植えが終われば夏が来て、
稲穂が色づけば秋が来る。

 

季節は、カレンダーではなく、暮らしの中にありました。

 

大人になると、時間は予定で進みます。

 

けれど子どもは、今日も空を見上げ、虫を見つけ、風の匂いを感じています。

その隣を歩いていると、私まで少しずつ、季節を取り戻しているような気がします。

 

気付けば、大暑。

暑さはこれからが本番のようです。

 

今年の夏は、暑い暑いと言いながらも、子どもと一緒に、季節の続きを味わって暮らしてみようと思います。